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「涼宮ハルヒ」一考

 とりあえず面白い。軽い小説だけれど、ファンタジア文庫でずいぶん前に入選した「スレイヤーズ」よりは、ずっと骨が太い感じがする。とりあえず興味があるのは、これを好きで読んでいる人の多くが「涼宮ハルヒ」のファンであるか否か、だが・・・  まぁ、最初に言っておくが、私は涼宮ハルヒというキャラはどうでもいい。朝比奈みくるも然り。強いて言えば長門有希だが・・・もちろんそれほど、思い入れがあるわけでもない。大切なのはストーリー展開であって、作者の脚本がどう展開されるか、という点にある。
 この小説の強みは、世界設定にある。細かいことは省くが、この世界設定であれば、コメディはもちろん、SFも、ファンタジーも、ハードボイルドも、ミステリも、ありとあらゆるストーリー展開が可能だ。その意味では、作者が「おとぎ話」と公言してはばからない、永野護の「The Five Star Stories」に近い。短編にするか、長編を書くか、シリーズを終わらせるか終わらせないかそのものさえも自由だ。実に、うまい。もちろん、作者はそこまで意識していたわけではあるまいが。

 先述した「スレイヤーズ」は、どうしてもエンディングが必要な仕立てにしてしまい、無惨な終わり方で失望を買った。もっとも、短編仕立ての方に選択肢を残しておいたので、そちらの方ではそれなりのものが書けたようではあるが。
 現在私は、4巻まで読了したが、今のところ作者は、うかつな陥穽に陥らないで済んでいるようだ。何もないところから、いきなり賞を受賞し、ベストセラー作家に祭り上げられてしまえば、どんな人間だって精神的安定を保つのは難しい。良くも悪くも、勘違いをしかねない。が、まぁ作者の努力か、単に運が良かったのかはわからないが、幸いにして今のところ、作者は自分の身の丈を見誤ってはいないようだ。

 何度も話に出して申し訳ないが、小説版の1巻が出た頃から知っていた「スレイヤーズ」と違って、今回は注目するのに出遅れてしまった。アニメももう終わっているらしいし見てもいないし、今後「涼宮ハルヒ」がどう展開するのか、全く知らない。そもそも、小説も中途までしか読んでいないのだし(苦笑)
 少々心配するならば、グッズ等、ブレイクの度が過ぎるようにも思う。ファンが、あるいは小説に群がって「○○商法」を仕掛ける商売人たちが、勝手に過熱をあおり、骨までしゃぶり尽くして、気付いたら熱が去って呆然として放り出された作者が残る、なんてことにならないよう祈る。まぁ、ここに関しては、祈るしかないわけで(苦笑)、私には何もできないが。

 1つ推奨するものがあるとすれば、この世界設定でアニメを作らせるならば、まぁ、私の個人的趣味で恐縮だが、押井守監督がいいだろうと思う。彼はこの手の「おとぎ話的」な話を取り扱うのに熟達している。最高のアニメを作ってくれるだろう。もっとも、彼は、「涼宮ハルヒ」の世界設定、キャラ設定を、全て自由に利用して、作者やファンの意図と関わりないところにまで昇華させてしまう傾向がある。キャラクターとしての涼宮ハルヒのファンには、失望・反感を買うかも知れない。「パトレイバー」がそうであったように。
 もちろんそれでも私は、押井守監督の出馬を願ってはいる。まぁ、アニメ界の力関係がどうなっているのか、当然ながら知っているはずもないので、この作品が彼の手の届くところにあるかどうかなど、知る由もないのではあるのだが。
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